生活スキル

科学的に証明された「幸福感をあげる習慣」

科学的に証明された「幸福感をあげる習慣」

人間は誰でも幸せになりたいと思うものです。なぜなら幸せになるために生まれてきたのですから。

しかし幸福感は自然に沸き上がってくるものではありません。毎日の行動の積み重ねの結果、幸福感が上がってくるものなのです。つまり、幸せは作ることができるのです。

幸福感を上げる習慣は多岐に渡るものがありますが、今回はその中でも「科学的」に証明されている習慣について紹介します。

「10分お笑いを見る」
「笑う門には福来る」

ということわざの通り、笑顔には人を幸せにするパワーがあります。

笑う事によって、神経伝達物質である「セロトニン」が分泌されます。

セロトニンは、別名「幸せホルモン」と呼ばれ,心を平安な状態にし心地よさや穏やかさを生み出します。

セロトニンが不足していると睡眠障害やうつ病や摂食障害など心の疾患を引き起こしてしまうのです。

また、脳内に幸福感を感じさせ鎮痛作用をもたらすホルモン「エンドルフィン」の分泌も促進します。エンドルフィンは、モルヒネと同様の作用を及ぼす事から別名「脳内麻薬」とも呼ばれています。

このように笑うだけで幸せを感じさせてくれるホルモンが分泌されるのです。

しかし、笑顔が大事だとわかっていても、中々笑えない気分の時もあると思います。そんな時は、無理矢理笑顔を作るだけでOKです。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣

「10分お笑いを見る」
「90秒可愛いものを見る」
「8秒のセルフハグ」
「7分運動」
「6時間以上睡眠」
「5分の瞑想」
「4分の1余裕をもつ」
「30分読書」
「20分日光をあびる」
「1日寝る前に感謝」

笑顔を浮かべているだけで、脳が楽しいと勘違いしてポジティブな思考になりやすくなります。反対に、しかめっ面をしているとネガティブな気持ちになりやすいと言えますね。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「90秒可愛いものを見る」

可愛い子犬や子猫を見るとテンションが上がり、笑顔になって、幸せな気持ちになったことは誰にでもあるのではないでしょうか。

街中で、かわいい女性を見かけた時、テンションが上がる男性もいると思います。

「かわいい」という感情は、「オキシトシン」という癒しホルモンが分泌されるので、幸せな気分になり、リラックス効果が期待されます。

さらに「かわいい」と感じることで、集中力と注意力が増すと言われています。

かわいいものが視界に入ると、脳の中には「もっと見たい、ずっと見ていたい」という、細かい部分に集中する心理状態が生まれます

その状態はしばらく継続し、別の作業をするときにも持ち越されるのです。

つまり「かわいい」と感じることは細部に注目する状態をつくり出すということです。これは集中力を高めることに繋がっているのです。

ですが、ずっとかわいいものが視界に入っていると、気になって逆にパフォーマンスが下がってしまいます。

仕事の合間に90秒くらい見るのが丁度良いでしょう。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「8秒のセルフハグ」

セルフハグは自分で自分をハグすることです。これは精神安定に相当効果があるのです。

ハグが心身共に良い影響を与えることは有名です。

好きな人とハグをすると幸せホルモンであるドーパミンと身体がリラックスするオキシトシン、前向き思考になれるセロトニンが分泌され、とても穏やかで幸せな気持ちになれるのです。

しかし、パートナーが身近にいないと中々ハグをする機会がありませんよね。そんな時はセルフハグを実践してみましょう。

セルフハグにより、ストレス緩和・解消、精神の安定、不安除去、ポジティブ思考への転換が期待できます。

最愛の人からハグされるよりも効果が高いなんて説もあります。しかもいつでもどこでもできます。やり方は簡単です。

まず両手を大きく広げて、自分を包み込むように抱きしめてあげます。イスや床に座った状態でも、立ったままでも大丈夫です。目を閉じて、ギュッと力強く8秒ほどハグしてみましょう。

実際にやってみた方の中には

「気持ちよく眠れた」
「心が落ち着く」

などの効果を実感している方も多いです。

自分を抱きしめる際に、「いつもありがとう」「よく頑張ってるね」など、自分への感謝やねぎらいの言葉をかけてあげると、より効果が高まるそうです。

【自己肯定感を高めたい!】自己肯定感高めるために必要なこと【自己肯定感を高めたい!】自己肯定感高めるために必要なこと 自己肯定感とは、 「自分の存在には価値がある」 「ありのままの自分...

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「7分運動」

運動が感情や気分に影響を与えることは昔から知られています。

気分転換やストレス解消につながり、メンタルヘルスの改善にも効果があると言われています。

運動により脳の血流がよくなるので、脳が活性化され、幸せホルモンであるセロトニンが脳内に増えることが分かっています。

ジムで汗をかいた後に、イライラが減ったりリラックスした気分になれることを、身をもって知っている人も多いと思います。

運動を続けていくと、「今までできなかったことができるようになった」という達成感や満足感が得られます。

それが自信につながって、気持ちが明るく前向きになることが期待できます。

運動による「幸福効果」は運動の種類とは関係がないことがわかっています。1日たった10分の運動でも、幸せとの相関関係を認めた研究も複数あります。

そして最近では、スポーツジムへ行ったのと同様な効果をわずか7分ほどで実現できる「7分間エクササイズ」が話題です。

トレーニングに要する時間はたったの”7分”です。運動する時間がない人は是非実践してみましょう。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「6時間以上睡眠」

最も幸福感に結びつく要素は、「健康」でもなく「お金」でもなく「セックス」でもなく、「睡眠」であると言われています。

幸福感が高い人ほど、しっかりと休息や睡眠をとっていることが明らかになっています。
2018年3月に国連が発表した「世界幸福度ランキング」で日本は156カ国中54位と低い結果になっています。

ランキング1位のフィンランドでは、睡眠時間を8.46時間もとっているのに対して、日本は1時間近く短い7.36時間が平均です。

さらに、平成29年の厚生労働省の調査では、40~50代女性の半数以上が6時間に満たないと報告されています。日本は世界で最も睡眠時間が短い国とも言われているのです。

幸せの価値観は、人それぞれ異なるので一概には言えませんが、この幸福度ランキングの結果と睡眠時間には相関性があることがわかります。

睡眠時間が6時間を切ると生活の質は急激に低下します。例えば代謝が低下したり、ストレスも受けやすくなります。

4時間半の睡眠が5日間続くだけで、うつ症状に近い脳機能低下が起こるという報告があるほどです。

また翌日の生活に影響することも多く、睡眠時間が短くなるほど、仕事のパフォーマンスが低下することも分ってきています。

なので最近の経営者の中では6時間未満の睡眠はご法度になってるようです。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「5分の瞑想」

瞑想とは、「目を閉じて心を静め、無心になって想念を集中させる」ことです。

瞑想をして呼吸に集中していると、それ以外のことが頭から徐々に消えていきます。そこに未来の不安や過去の後悔はなくあるのは静寂です。穏やかさや豊かさが広がってきます。

また、問題が起きても瞑想をふることで物事を俯瞰してみることができるようになるため、感情に左右されない判断ができるようになります。

さらに副交感神経が優位になることで、セロトニンが分泌されることで幸福度がアップします。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「4分の1余裕をもつ」

ストレスを抱えることなく、心に余裕を持つと、ノビノビと人生を歩むことができます。
心に余裕があることにより、相手の幸せを祈ることができます。幸せの正体は心の余裕とも言われているのです。

心に余裕も持たせるために、お金や時間には余裕を持ちましょう。月々の出費を収入の4/3程度に抑えられるよう、ライフプランを組みましょう

時間に余裕を持たせて、穏やかな気持ちで作業をできるよう調整することを心がけましょう。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「30分読書」

本を読むことで、頭の中がスッキリとクリアになります。言い換えれば、ストレス解消になるといえます。

1日に30分間読書をすると、今持っているストレスの68%が減るという研究があります

そのストレス解消効果は「音楽・散歩・お茶・ゲーム」などよりはるかに大きなものです。

特に朝に読書の時間を入れると、1日がとても充実する感覚があります。

本からは成功者や著名人の体験やものの考え方を学ぶことができます。それによって言葉や行動が変わり、その結果、自分をとりまく状況や環境が変わってくるのです。

つまり、読書には状況を好転させる力があることが多いのです。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「20分日光をあびる」

太陽を浴びることで脳内に幸せホルモンである「セロトニン」が分泌されます。

フィンランドやスウェーデンなどの北欧諸国では、日照時間が短くなる冬季になると、気分が落ち込む、体がだるい、疲れやすいなどの抑うつ状態となる「季節性うつ」が古くから問題になっています。

日本でも日照時間が減る梅雨の時期や冬になると、うつになる人が増えます。

日光浴とセロトニンは密接な関係があることは明らかですのだ、日常の中で積極的に日光を浴びるように心がけましょう。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣「1日寝る前に感謝」

人間が寝る前に考えることは重要です。人間は夜に寝る前に「特別無条件同化暗示感受習性」という状態になっています。

簡単に言うと人は寝る前に考えた通りの人間になるということです。例えば、昼間にあった嫌なことや、悩みで頭が一杯になると、それを引きずってしまい、ネガティブな考え方に慣れてしまいます。

寝る前には出来る限り「ありがとう」を言うように心がけましょう。

寝る前に感謝の言葉を口にすることで、明るい気持ちになりますし、生きていることが本当にありがたいことに気づけて、嬉しい気持ちになれます。

その気持ちのまま睡眠に向かうので、良いことイメージを残して、眠りにつくことができます。そして、朝も気持ち良く迎えられるようになります。

このように感謝を習慣化することで、脳が感謝に敏感になり、小さなことや当たり前のことにも感謝できるようになります。イライラを減らせたり、リラックスできるようになります。

当たり前のことに幸せを見出せるようになると幸せでいられる時間が増え、幸福度を高められるのです。

【まとめ】科学的に証明された幸福感をあげる習慣

科学的に証明された”幸福感をあげる習慣”について紹介しました。

科学的に証明された幸福感をあげる習慣

「10分お笑いを見る」
「90秒可愛いものを見る」
「8秒のセルフハグ」
「7分運動」
「6時間以上睡眠」
「5分の瞑想」
「4分の1余裕をもつ」
「30分読書」
「20分日光をあびる」
「1日寝る前に感謝」

日々の生活にちょっとした変化を加えるだけで、わたしたちはもっと幸せになれます。是非今回ご紹介した習慣を参考に、幸せな人生を歩んでください。

テキストのコピーはできません。