アフェリエイターが組織化（法人化）するメリット・デメリットについてまとめてみた

アフェリエイターが組織化（法人化）するメリット・デメリットについてまとめてみた

組織とは、2人以上の人が同じ目的を持って一緒に動く集団のことを言い、大規模な経済活動を行う上で必要不可欠な枠組みとなります。

インターネットビジネスって基本的に個人で仕事をするイメージがあると思いますが、法人化して経営者として社員を雇い、組織化する方法で事業を行っている方も多く見られます。

かく言う私も、アフィリエイトサイトを運営する法人を立ち上げた経験があります。

テナントを借りて、スタッフも10人程度雇ってました。

そもそもなぜ組織で仕事をする必要があるのでしょうか。

それは、継続的な成功のためには「総合力」が必要だからです。

経営や業務に必要な全てのことを得意な人はいません。

また、一人で全ての課題を高いレベルで解決することや、状況に臨機応変に対応することは難しいです。

そこでチームを組んで、相互補完的に総合力を発揮できる機能と環境を作り、事業を行えばより多くの人に価値を提供できます。

今回は私の事例を中心に組織化のメリット・デメリットについて紹介していきます。

仕事の組織化を検討している方は参考にして下さい。

組織化のメリット

組織化の1番のメリットとなるのが「節税対策」です。簡単に言うと国に納める税金が安くなります。

アフィリエイトで大きな収入を得られるようになった場合、考えなければいけないポイントに法人化による組織化があります。

アフィリエイトで努力すれば月100万円以上の収入を得られるのは充分に可能です。

しかしネットビジネスで成功すると個人所得から多額の税金を吸い取られるために、お金が手元にほとんど残りません。これが、多くの人が組織化を選択する理由です。

ちなみに組織化してもいいラインとしては、年間利益が500万円以上もしくは年間売上高が1000万以上が目安となります。

このラインを超えると、個人事業の方がより多くの税金を払うことになってしまうため、参考にしてください。

常に検証している数が数倍増加

まず、これはあらゆるビジネスにおいて言えることですが、「検証」は重要な作業です。

例えば新規事業を立ち上げる際

など、様々な事柄に対して検証が必要となります。そして検証の精度を高めるのに必要なのが「仮説」です。

例えば、

といった仮説を立てます。

設定された仮説が正しいかどうかを検証するためには、仮説を設定した時以上の情報が必要になり、リサーチを行う、あるいは実際に行動してみて、その結果を分析し、仮説が正しいかどうかを判断するための情報を得て、検証をします。

仮説が収集した情報と照らし合わせ、間違っていればその仮説を修正します。

これらのプロセスを繰り返し行っていくことを仮説検証と言います。

仮説検証することにより、自社事業の強みと弱みが浮き彫りになり、事業成功につながる有効な戦略や戦術の具体的なアイデアが生まれるのです。

このような仮説検証を多方面に渡り数多くこなす必要がありますが、1人では限界があります。

組織化して人数が増えれば、各々が毎日のように仮説検証行えるので、その分アイデアも倍倍で生まれるのです。

管理するサイトも増加

アフィリエイトの報酬は基本的に、アフィリエイターのWebサイトを訪れた人が広告をクリックする、もしくは商品購入や会員登録をするなどコンバージョンに繋がると、アフィリエイターに対して報酬が支払われる仕組みです。

つまり管理するWEBサイトが多ければ多いほど、報酬を得るチャンスが増えます。

アフィリエイトではジャンルに合わせたサイトの設計、記事作成、デザイン、アフィリエイト案件の調査、アフィリエイトリンクの貼り付け、アクセス解析といった作業が必要となります。

組織化すればそのジャンルのスペシャリストにそのジャンルのサイトを専任させることができるので、質の高いサイト運営が可能になります。

また、個人の時には手を出させなかった案件の獲得など仕事の幅を広げることができました。

仲間が増えて楽しい

組織化するということは、アルバイトや社員という形で従業員を雇うことになるので、自ずと人間関係が広がります。

個人でアフィリエイターとして働いていた時は、正直実生活での人間関係が希薄になりがちでした。

一人暮らしでしたので、コンビニ店員としか喋らない日も珍しくありませんでした。会話したりコミュニケーションを取っていないと、明らかに脳が退化するのを感じます。

しかし組織化して、同じ志を持った人と「仲間」として働くようになってからは、仕事以外の会話で盛り上がったり、飲みに行ったり、プライベートで会ったりと日々楽しいことが増えていきました。

比例して仕事の充実感も増しました。

人とコミュニケーションを取れるというのも、一人アフィリエイターにとっては結構重要な要素かもしれません。

病気しても作業してくれる

アフィリエイトに関わらず、個人事業の方なら皆そうかもしれませんが、病気やケガで仕事を休んだらその分収入は無くなります。

一般会社員のように有給休暇が無いためです。基本的に働いた時間（成果）＝報酬です。

また、病気の時に無理して働いたとしても、満足できるパフォーマンスを発揮するのは難しいのが事実です。

体調が悪い時は休むのがベスト。そうわかっていても、収入が不安になるんですよね。

しかし、アフィリエイトを組織化して運用してからは、自分が病気になって休んだとしても、代わりに誰かが自分の仕事を作業してくれるため、安心して休めるようになりました。

また自分が急遽休んだ時に、他の誰かがすぐに穴埋めできるようなシステムをあらかじめ作っておくと、従業員に迷惑をかけず、より安心して休めるでしょう。

さらに組織が上手く回りだせば自分がいなくても仕事が進みますので、極論働かなくても収入が入ってくるシステムが構築できるのです。

しかし、組織化の目的はあくまでも一人ではできないことができることと事業の拡大という点を忘れてはいけません。

楽して儲けるために組織化をするのは、スタッフからの信用を無くしかねません。

別タイプのスタッフで頼れる

アフィリエイトのタイプは主にクリック課金型、成果報酬型、固定掲載型広告型の3つがあり、その他にもサイトアフィリエイト、ブログアフィリエイト、SNSアフィリエイト、YouTubeアフィリエイト、メルマガアフィリエイトなど実に多様な種類があります。

アフィリエイターには、それぞれのタイプに得意・不得意があります。

そのため組織化すれば自分が不得意とするタイプはそれを得意とするアフィリエイターに任せることができるので、自分の得意とするタイプに注力することができ、さらに仕事の幅も広げることができるのです。

またアフィリエイトだけでなく、例えば掃除、会計、買い出し、書類作成、お茶出しなど、仕事に関わるあらゆる業務には人によって向き不向きがあります。

向き不向きを把握して仕事を割り当てることで、より仕事が効率的にかつ快適に遂行できるようになりました。

組織化のデメリット

では逆に組織化のデメリットはどんなことがあるでしょうか？

引き続きアフェリエイト、サイト、ネットビジネスでの経験から組織化のデメリットについてまとめてみました！

数倍に固定費が増えた

固定費は売上の増減にかかわらず発生する、一定額の費用のことです。

固定費に該当する一般的な費用には、

などがあります。

これらの費用は1人で業務するよりも、組織化し人数が増えればその分倍々にアップしていきます。

売り上げが悪かったとしても、家賃や人件費を急に下げることはできません。組織化する際は、固定費の設定は慎重にやりましょう。

また固定費もそうですが、組織化となると最初の持ち出し金もかかり、金銭的リスクは数倍上がりますので、注意が必要です。

通勤が意外としんどい

1人でアフィリエイアートして活動していた時は、仕事場は自宅ですので通勤がありませんでした。

在宅ワークで人と会うことも無いため、格好を気にすることもありませんでした。

組織化し仕事場にテナントを借りると、通勤をすることが増えました。

これが思った以上に大変で、特に満員電車はストレスの原因です。肉体的な辛さよりも、精神的なストレスのほうがずっと大きく、毎日なにかしら苛立ってしまいました。

苛立たない日のほうがめずらしいほどで、はっきり言って百害あって一利なしだと思います。

外出するのに、毎朝早起きして身だしなみを整えるのもしんどい作業でありました。

以前より自由が減った

仕事場までは、ドアトゥドアで30分くらいでしたので、用意も含めると90分くらいは通勤で時間が取られてしまいます。

組織化により仕事で関わる人も増えたので、自ずと人付き合いも増えました。

別に嫌というわけではありませんでしたが、自分の時間が少なくなったのは事実でした。

【まとめ】組織化のメリット・デメリットについてまとめてみた

組織化をブラッシュアップすることで、会社にも社員にもメリットが生まれます。

組織化の達成は、会社の目標達成に直結している事項でもあります。

改めて組織化のメリットと組織化のメリットをまとめますね。

組織化のメリット

組織化のデメリット

一人が楽な方は、もちろん個人事業として働くのも全然ありです。

しかしビジネスをやっていく以上、一人の力ではできないことも多いので、興味のある方は是非、組織化に挑戦してみてください。