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社会人3年目までに読むべきビジネス書10選

社会人3年目までに読むべきビジネス書10選

この記事では主に社会人1-3年目の若手社員向けに、仕事の基礎を身につけるためのおすすめビジネス書を紹介します。

社会人になって数年はビジネススキルが身につかず、悩んでいる人も多いと思います。

日本の入社3年以内離職率は30%というのが現状です。

そんな状況を解決するにはビジネス書がおすすめです。

様々な著者の知識、思考、考え方を学ぶことでビジネスパーソンとして成長できるきっかけとなるでしょう。

良いビジネス書との出会いは、きっと今後の人生のプラスとなるはずです。

しかし、ビジネス書の数は多いので、自分の必要としている事柄について書かれたビジネス書を探すのにも時間がかかります。

今回は「仕事術」「文章術」「マーケティング術」「経営術」など、様々なジャンルの中から厳選したおすすめ本を10冊紹介します。

社会人3年目までに読むべきビジネス書10選

①Think Simple
②V字回復の経営
③言葉ダイエット
④FACTFULNESS
⑤自己プロデュース力
⑥イシューからはじめよ
⑦顧客起点マーケティング
⑧これからの会社員の教科書
⑨読みたいことを、書けばいい。
⑩USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

Think Simple

著者ケン・シーガル
監修林 信行
翻訳高橋 則明
出版社NHK出版 (2012/5/23)

「Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学」の著者であるケン・シーガル氏は、スティーブ・ジョブズのもとでかつては倒産寸前にあったアップルを、世界一の企業までの復活に貢献しました。

さらに「Think Different」キャンペーンに携わった経験を持ち、iMacを命名した「伝説のクリエイティブ・ディレクター」です。

本書はケン・シーガル氏でしか知りえない、アップルでのエピソードを紹介しながら、ビジネスやクリエイティブにおける「シンプル」という哲学を、マーケティングの考え方、イノベーションをいかに生みだすのか、組織の生産性をどう高めるのか、アイデアを実現させる方法、意思決定の仕方、社内や顧問とのコミュニケーションの取り方など、10の要素に落としこんで解説した1冊です。

全体を通して繰り返されているのは、「シンプル」は現代ビジネスにおける最強の武器となるということ。

ビジネスの成功への鍵を誰もが模索している時代の参考になります。

また、マーケティングに関係するエピソードが大部分を占めますので、マーケティングに関わる方々には大変役立つでしょう。

さらに、著者はスティーブ・ジョブスと直接仕事した方であるため、これまで他の書籍で明らかになっていないエピソードも満載で、アップルの史料としても読みごたえがあります。

V字回復の経営

著者三枝 匡
出版社日本経済新聞出版(2001/9)

「V字回復の経営―2年で会社を変えられますか 」は、実際にあった企業再生のストーリーをほぼ充実に再現した小説ものです。

「V字回復」という言葉を流行らせたベストセラーであります。

「2年で黒字化できなければ、退任します」と、経営陣自らが退路を断つことで社員の甘えを断ち切り、皆を巻き込む「戦略」で一気呵成に勝ち戦へ転じるお話しです。

作中では「不振事業の症状」と「改革を成功に導くための要諦」のポイントが50ずつに分かりやすくまとめられています。

会社改革の生々しさを感じる内容であり、改革で大切なことは「志」と書かれています。

ロジックの通った戦略や、人や投資可能のリソースも大切ですが、何より大切なのは人を動かせる志であるのです。

あの孫正義さんも「志高く」で常に志を高く持つ生き方を紹介していますね。

読み終わった後には、高い志をもって生きることがてきるか?改革に飛び込み、導く人間に自分は将来なれるか?自問自答するような内容となっています。

言葉ダイエット

著者橋口幸生
出版社宣伝会議(2019/12/27)

言葉ダイエットは、2020年にビジネス本を多数出版する宣伝会議の書籍の中で、Amazonで最も売れた1冊であります。

なぜあなたの文章は読みづらいのか?理由はただひとつ、「書きすぎ」なのです。

あれもこれもと、もっと相手に伝えたいサービス精神で詰め込み過ぎてしまうために、言葉に贅肉がつきパフォーマンスが悪化し、その結果読みにくくなってしまうのです。

本書では、そんな無駄を削ぎ落とす「言葉のダイエット方法」をNG例を添削する形で紹介してくれています。

自分の文章が読みにくい理由を理解し、「簡潔に物事をわかりやすく伝える」具体的方法を知ることができる良書です。

短く書く技術に加えて、キャッチフレーズの書き方、名文の分析など、盛り沢山の内容で、仕事で書く文章はひと通り網羅できるでしょう。

FACTFULNESS

著者ハンス・ロスリング
出版社日経BP(2019/1/15)

本書ではデータや事実にもとづき、世界を読み解く習慣である、「ファクトフルネス」について解説しています。

著者のハンス・ロスリングは、医師、グローバルヘルスの教授、そして教育者としても著名であり、世界保健機構やユニセフのアドバイザーを務め、スウェーデンで国境なき医師団を立ち上げたほか、ギャップマインダー財団を設立しました。ハンス・ロスリング氏の説明は面白くてわかりやすいと評判で、彼のTEDトークの動画は、累計3500万回も再生されています。

本書でも、データを基に世界を正しく見る方法について、教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題など豊富な実例を引きながら、いずれも最新の統計データを紹介しながら、世界の正しい見方を分かりやすく解説しています。

数式や「GDP」より難しい経済用語は出てこないし、「平均」より難しい統計用語も出てきません。

誰にでも、直感的に内容を理解できるように書かれています。

世間に広まっている誤ったものの見方と、それが生じる原因について理解でき、実際のデータをもとにしたファクト(事実)を見極めた上で、問題を解決する姿勢が今後更に重要になると考えさせられる内容です。

自己プロデュース力

著者島田紳助
出版社ワニブックス(2009/9/1)

約10年前、数々の事業を成功させ、自らのプロデュースで「羞恥心」など、社会現象を巻き起こした芸人、島田紳助が、成功の秘訣を、勝利の方程式を、惜しまず語り尽した一冊です。

芸人として大事にしてることや何をやってきたのかを書いてあるのですが、自分自身を冷静に分析し、強みを活かして競合のいないところで勝負する。

賢く思われる方法など、実生活・ビジネスにも使えるノウハウがぎっしりつまっています。

イシューからはじめよ

著者安宅和人
出版社英治出版(2010/10)

「イシュー」とは「課題」「問題」「論争点」などを意味する英語「issue」から来たビジネス用語で、ビジネス用語として使う「イシュー」には、「論じ、考えるべきテーマ」という意味があります。

本書では本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に生産性を高めたいのならば、「イシュー」を見極めることが最初のステップになると解説しています。

世の中で問題かもしれないと思われているものの中で、今この瞬間に解を出すべき問題というのは100個のうち2、3個だと著者は語ります。

そして解くべき問題を見極め、そして解の質を高めていくことが価値の高い仕事に繋がるのです。

問題解決において、「それは本当に解くべき課題なのか」と、本質の追求が重要なことを学べる一冊。

という論点に対して、明確な解を示していることに理由がある。

もちろん具体的な取り組み方法も記載があるため、プレゼンや課題解決に煮詰まってる人には非常に手助けとなるでしょう。

社会人になりたての方などは間違いなく読むべき一冊です。

顧客起点マーケティング

著者西口一希
出版社翔泳社 (2019/4/8)

本書は著者である西口一希氏の、ロート製薬にて化粧水「肌ラボ」を本数ベースで日本No.1へ、スマートニュースではiPhoneアプリランキング100位圏外から1年でNo.1へ導いたマーケティングについて理論から実践までを網羅されている本です。

その理論は、個を徹底的に理解する(N = 1) 「顧客起点マーケティング」であり、そこから未購買顧客を顧客化、さらにロイヤル顧客化する「アイデア」をつかむことができるのです。

同時に競合も分析して、具体的な戦い方を導き出します。

ビジネス書でダイレクトに業務に役立つ書籍は稀ですが、本書は実用性がとても高いです。

マーケティング初心者には難しい内容かもしれませんが、ある程度マーケティングをやっている方には、かなりお勧めです。

これからの会社員の教科書

著者田端 信太郎
出版社SBクリエイティブ(2019/12/18)

田端 信太郎さんは、ライブドアでメディア事業部長、LINE 広告担当の上級執行役員、前澤社長の誘いでZOZOで広報担当執行役員などを務めています。

また、Twitterのフォロワーは21万人を誇り、「趣味は炎上」と公言するほどの炎上マーケターです。

そんか田端さんが、主に新入社員や若手会社員のために書いた、社会人としての考え方や行動の基礎を、あくまでも本音ベースで、田端さん特有の軽妙な語り口で説いた本が「これからの会社員の教科書 社内外のあらゆる人から今すぐ評価されるプロの仕事マインド71」です。

風邪を引いたら、休むべきか?
・ミスをしたとき、どうすらいいのか?
・ここからの時代に生きてくださいに、なにを学べばいいのか?
・幹事を経験することで得られるもの

といった、社会人として生きる上で必要なことが書かれています。

減点法で評価されている部分(例えば服装)、加点法で評価されている部分(例えば会議での発言)の二つが会社という空間には存在している、ということを見えないルールに弱い現代の若いサラリーマンに分かりやすく言語化してくれています。

読みたいことを、書けばいい。

著者田中 泰延
出版社ダイヤモンド社(2019/6/13)

ウェブ記事500万PV超、 Twitterのフォロワー46000人超と多くの支持を得るウェブライターの田中泰延さん初の著書です。

まず本書は、いわゆるテクニック本ではありません。しかも噴出すほど面白いことがたくさん書いてあり、読んでいて面白いことは間違いありません。

本書のテーマは「したい努力を重ねること」です。

「書く」ということは、書く人が自分が書きたい事、自分が読みたいと思うことを書くことから始まり、人の期待に沿って書くことも、言わされて書くことも、書き手も読み手も幸せにはなれません。

書くという世界に健全性を追求することは、現代社会に叫ばれている、生き方の健全性にも、通ずるところがあります。

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

著者森岡 毅
出版社角川書店 (2016/4/23)

本書では、本書は、個人も会社もビジネスで成功するためのカギであるマーケティングの基本が、戦略・戦術といった軍事用語を用いてわかりやすく説明されています。

マーケティング=販促と捉えがちですが、この本を読むとまったく違うことが良くわかります。

「商品やサービスが自然に売れるようにするための技術」であり、営業や宣伝と対立する概念ですらある、という説明のように、マーケティングに対して新たな視点を持つことができます。

【まとめ】社会人3年目までに読むべきビジネス書10選

社会人3年目までに読むべきビジネス書について紹介しました。

社会人3年目までに読むべきビジネス書10選

①Think Simple
②V字回復の経営
③言葉ダイエット
④FACTFULNESS
⑤自己プロデュース力
⑥イシューからはじめよ
⑦顧客起点マーケティング
⑧これからの会社員の教科書
⑨読みたいことを、書けばいい。
⑩USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

是非、社会人として生きていくための参考書として活用してください。

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